手術から3日目、歩きたくてウズウズしだす。
そんな中、先生が歩行器なるものを持ってきてくれました。
先生「まだ痛いと思うけど、早く歩いた方が、回復が早くなりますからがんばりましょうね~」
ということで、さっさくチャレンジ。
体を起こしただけで、骨を取った腰が激痛!!でもがんばる!!
支えてもらいながらなんとか歩行器にしがみついた。
「あら?なんかいけるかも?」と調子に乗って、点滴棒を引きずりながら、病棟をぐるっと一周。
「歩けるって、こんなに気分の良いものなんや~歩行器やけど」
初めは調子よかったけど、しばらくすると腰の痛みが増してきて、自分の部屋に帰って来た時には、汗だくで立ちくらみ・・・
病気になる前は、あたりまえのように歩いていたけど、歩けるっことって素晴らしいことなんだと、しみじみ思った。
歩行訓練のあと、再度先生が現れる。
先生「食事のかわりになる栄養を、鼻から胃に直接流し込むためのチューブをつけさせてください」
言われるがまま、されるがままじっとしていると、先生が私の鼻にチューブを差し込んできた。
私「イッタァー!!!無理無理!ほんまに無理です!」
先生をぶっとばす勢いで全力拒否。しばらく私と先生の闘いが続き、ついに先生があきらめる。
先生「わかりました。鼻からじゃなくて、口から栄養とれるように、ちょっと相談してみます…」
勝った。うそです、わがまま言って本当にすみません。
でも、本当に痛かったんです。
その日の夜から、食事のかわりとなる栄養ドリンクを飲むことになりました。
口がほとんどあかないので、とても細いストローで。
無事に飲めることを確認したあとで、点滴がひとつ減り、少し身軽になる。
食事を楽しめるようになるのは、まだまだ先のはなしですが、またひとつ回復したと思うと、嬉しくなりました。