ついにこの日がやってきた
朝から手術着に着替えたところで両親が到着。
私の長い髪を、母が丁寧に束ねてくれました。
子供の頃は毎日こうやってもらってたな~なんて思いながら。
それはそうと、もうすぐ手術が始まるっていうのに夫が来ない。
電話もメールも応答なし。
結局、夫は来ぬままお迎えの先生がきてしまい、両親とともに手術室へ。
元気に歩いて向かったものの、手術室の前まで来るとやっぱり怖い。。。
心配そうな両親に悟られぬように、
「いってきます!がんばってくる!」
「いってらっしゃい!がんばりや!」
両親に見送られ、いざ手術室へ入場。
手術室は、ドラマで見るよりもだだっ広くて、真ん中に手術台がぽつーん。
仰向けになるように促されると、看護師さんや麻酔科の先生に取り囲まれて着々と準備が進む。
麻酔科医師「どう?こわい?」
私「めっっっちゃこわいデス。」
麻酔科医師「じゃあやめる?」
私「・・・・」
手術前の私の記憶はここまで。
ゆっくりと麻酔が効いて、ゆっくりと意識がなくなった。
「・・・さ~ん、わかりますか~?」
手術が終わり・・・
長時間の手術が終わり、看護師さんの呼ぶ声で目覚めたのも束の間、猛烈な熱気と息苦しさと痛みを感じて気を失い、再び目を覚ました時にはICUのベッドにいた。
目を覚ましてすぐに両親が入って来て、その後ろに夫。何だかバツが悪そうな夫。
どうやら夫は寝坊して、母からの鬼電で目覚めてダッシュで来たらしい。
なんて夫だ。いや、そんな事はどうでも良い。
とにかく息苦しく、声も出ず、身動きもとれず、つらい。
ふと、父が私のおデコに手をあてる。
父「お前、こんなにデコ狭かったか~?」
おい、今それ言う?なんで言うた?笑かすわー。声が出ないので ツッコミを入れる事もできず、また意識が遠のいた。
次に意識が戻ったのはどうやら真夜中。
とにかく苦しくて、暑くて、痛くて、死にそうで、水も飲めない状態の私に、看護師さんが何度も何度も脱脂綿で水分を口に運んでくれた。
その他にも、文章では書けないほど地獄のような状況だったけど、付きっきりで看護師さんにお世話してもらい、なんとか夜を越しました。
まさに天使。神様。仏様。あの人がいなかったら乗り越えられなかった。
この日は本当に辛かったなー。