テレビの見すぎで、まずは家族ががん告知をされるものだと思っていました。
↓ 想像 ↓
先生「奥様ですが、ステージ○のがんです。ご本人への告知はどうされますか?」
旦那「妻は、妻は助かるんですか!?」
みたいな。
実際には、私の場合はダイレクト告知。
しかも一人で。それが今は普通のようです。
なので、家族への告知は私から。
まずは旦那さん。
この頃は、まだ結婚したばかりの新婚だった私達。
結婚して、いきなり嫁ががんになったって知ったら、どう思うだろう。
申し訳ない気持ちいっぱいで、旦那さんに話す。
私「とーちゃん(旦那さん)、私がんやねんて。顎の骨の中にがんがあるねんて。。すぐ手術して、顎の骨とらなあかんみたい。」
旦那「えっ!?」
私「びっくりするやろ。。。明日仕事休める?家族連れて来いって。」
旦那「まぁ・・・。なってもーたもんはしゃーないな!しゃーないしゃーない。大丈夫や!手術すれば治るやろ!明日?行けるで!」
なんだかびっくりするくらい軽~い感じで言われ、拍子抜け。
この時の旦那さんが、何を思っていたかはわかりませんが、この時からずっと、どんな時でもポジティブな旦那さんに、私は救われています。楽観的な旦那さんに、少々イラっとする時もありますが・・・
予定では、旦那さんの前で泣き、旦那さんも一緒に泣いてくれて・・・
みたいな事を想像していましたが、こんな感じで夫への報告は終了するのでした。
その日のうちに実家へ帰り、両親へ報告。
当時住んでいた神戸から、大阪にある実家へ向かう車中、母に電話。
私「お母さん、大事な話があるから今から帰るわ。」
電話で言えるような話ではなかったので、車で約1時間かけ会いに行きました。
実家に到着し、夫と母とソファーに座り、話しました。
大学病院の先生が説明のために書いてくれた、へったくそなイラスト付の紙を母に見せながら 、
私「私、がんやねんて。すぐに手術しなあかんらしいねん。親知らず抜いた時に見つかってん。」
母「えっ・・・・えらいこっちゃ!!!ほんまなんかそれ・・・。大事な話って言うから、てっきり子供でもできたんかと思った。えらい事や・・・。大丈夫なんかな・・・」
見たことないくらい焦ったお母さん。
私「大丈夫やで!手術したら、取ったら大丈夫らしいから!入院と手術の日決まったらまた言うからね。」
ごめんねお母さん。孫はもうちょっとおあずけです。
いや私も早く子供ほしかったけど。
生きるか死ぬか、みたいな状況になってしまった。
ほんとにごめんなさい。
私の中では、最大の親不孝の始まりでした。